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親愛なる僕へ殺意をこめて

【親愛なる僕へ殺意をこめて】4巻のネタバレと感想。京花ちゃんの過去

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親愛なる僕へ殺意をこめて4巻のネタバレと感想です。

 

心療内科での診断

待合室でタバコを吸う男性から話しかけられたエイジは

 

京花ちゃんとB一が一緒に病院に来ている

 

と考えるのでした。男性は『そーだ、そーだキョウカちゃんだ、キョーカちゃん、。ありゃあ相当な美人ですよねぇ』

と、さも京花ちゃんの事を知っている様子だったからです。

 

職員にタバコを吸っている事を注意され、立ち上がりさろうとする男性の肩を掴むエイジ。

気が動転して先ほどまで話していたエイジを『誰だー助けてくれれー!』と男性は叫びました。

 

心療内科ですから、色んな人がいますが、B一が京花ちゃんと一緒に病院に来ているという疑いは晴れないのでした。

 

とはいえ、B一がこの病院にきているのも事実。

目的は変わってしまいますが、自分の二重人格の治療ではなくB一がこの病院に来ていた事を探ったほうがいいかもしれないとエイジは考えるのでした。

 

診察室に入ったエイジは先生にすぐにエイジであることがわかってしまいました。

先生とB一の間で先生が、『ウラシマ』と呼んだら、B一は『俺は八野衣エイジです』と訂正する約束ををしていたのです。

B一は八野衣と呼ばれる事を望んでいました。

 

先生いわく、B一が病院に来た理由は二重人格の治療で、先生としては、何が最良の方法なのかを考えあぐねている最中で

治療を始めるにも少し時間がかかるということで、B一には引き取ってもらったそうです。

そして、先生の口からエイジに言えることはこれが全部という事でした。

 

先生が見てきた症例の中でもエイジとB一のケースはとても珍しいものであり、

治療方法の検討にはできるだけ慎重を期したい。

すまない、今日のところはそれで納得してくれるかなとの事だったのです。

 

肝心なところはうまく誤魔化されてしまったエイジですが、

治療を望むB一はなぜ、エイジを拒絶するのか?治療が目的だったら力を合わせればいいのに、そうできない理由があるのか?

と考えるのでした。

・・・それとも誰かが嘘をついている?疑心暗鬼になるエイジだったのです。

 

 

京花ちゃんの実家に招かれるエイジ

 

帰宅途中に電話をしてきたのは京花ちゃんでした。

 

お母さんにエイジの話をしたところ、お母さんがとても会いたがっているとのことだったのです。

エイジは父親の事がありますから京花ちゃんの両親に迷惑がかかってしまうと考え躊躇しますが、

京花ちゃんはエイジの過去をすべてお母さんに話して、その上で会いたいと言ってくれたということでした。

 

京花ちゃんのお母さんはとても優しく話しやすい方で

お寿司や天ぷらまで用意してエイジを歓迎してくれました。

 

動物の扱いが苦手で飼っている猫にも警戒されるという京花ちゃんの意外な一面を楽しみつつ

京花の昔の写真を見て3人は楽しむのでした。

 

『エイジ君の話も聞かせて、アナタはちっちゃい頃どんな子だったの?』

 

その質問に、殺人犯の息子という事で白い目で見られていた過去を思い出したエイジは、『そんな大した話はないですね・・・すみません。』

と、その場をやり切ります。

 

京花ちゃんの意外な過去が明らかになっていく

京花ちゃんに『コンビニでアイスを買ってきて』と注文する母親。

意図的に京花ちゃんを席から外します。

 

エイジの手を握り、『京花の事をよろしくね』と話す母は優しそうな表情をしています。

京花ちゃんは親に自分の事を全然話さないそうなのですが、エイジの事だけは嬉しそうに話してくれて

お母さんもそれでエイジに会いたがっていたのかもしれません。

 

 

『エイジ君は今のご家族にいくつの時に引き取られたの?』

俺は、6歳の時に今の両親のところへ

 

『・・・そう。うちは京花が7歳の時だったの』

 

お母さんはてっきり京花ちゃんがエイジに養子である事を話していたと勘違いしていました。

京花ちゃんは養護施設に預けられていて7歳の時に養子として引き取られたのでした。

 

京花ちゃんの小さい頃に一体なにがあったのか気になるエイジですが

お母さんも実の両親とは小さい時に死別したらしいという事以外は何も知りませんでした。

京花ちゃんが昔の事を話したがらないからなのです。

 

京花ちゃんがエイジに惹かれた理由は、同じ境遇という事もあったかもしれない

エイジだからこそ京花を理解してあげることができる

いずれ、この話は京花も自分からアナタに伝えようと思っているはずだから、今日は聞かなかった事にしてね

 

そう話を終わらせ、京花とエイジはエイジのアパートに戻りました。

 

 

京花に対して疑心暗鬼になるエイジ

 

自宅でシャワーを浴びている京花ちゃん。

スマホの不在着信にはエイジの見たことがある番号が表示されていました。

 

電話?誰から??

 

『お母さん、多分今日のことについて話したいんじゃないかな』

 

エイジには京花ちゃんが嘘をついている事がわかっています。

 

トイレで頭を抱えるエイジは

 

違う・・・絶対に・・・見間違いだ・・・・あの番号は・・・

 

と自分のスマホで番号を検索します。

 

その番号は、Nメンタルクリニック。

エイジが昼に訪れた心療内科だったのです。

 

『お母さん なんて?』

 

トイレから出たエイジが再びそう聞き返しても、京花ちゃんはお母さんからの電話だったという事にしています。

 

ハグを求め、キスをしてくる京花ちゃんですが、今のエイジには受け止める事ができません。

慌てて腹痛を訴えトイレに駆け込むエイジでwすが、

 

全部ウソだったのか・・・

 

あれも、あれも、あれも。

 

京花ちゃんに対して不信感を募らせていくのでした。

 

 

京花ちゃん後をつけるエイジ

 

昨晩の出来事が忘れられないエイジは学校帰りの京花ちゃんの後をつけます。

 

案の定、京花ちゃんはNメンタルクリニックに訪れるのでした。

 

以前、エイジが同じ心療内科に伺った時に「僕は前回女性と一緒に来ませんでしたか?」と受付の女性に聞いていました。

その時の回答はNOだったのですが、心療内科に京花ちゃんが来た事を確信したエイジは

受付の女性を問い詰めます。

 

『なぜ嘘をついたのか?付き添いの人はいなかった、とあなたそういいましたよね。

でも俺は今出ていった女性と一度ここに来た事がある!違いますか!?』

 

そう詰め寄りますが、実は京花ちゃんはこの心療内科の「患者」だったのです。

・・・か、患者?

エイジはビックリして状況がつかめませんが、受付の女性は職務上、なんの病気で通っているかなどは答える事ができません。

 

偶然、患者としてあの病院に通っているのを早とちりしたエイジ。

京花ちゃんがB一と裏で結託していなかったことに安心したエイジですが、

一体、何が真実で何が嘘なのかエイジは気になってしょうがないのでした。

 

本人に直接聞けばいいわけですが、病院からの電話をお母さんからの電話と嘘をついてまで誤魔化した京花ちゃん。

そのことは京花ちゃんにとって触れられたくない話という事だとエイジは考えます。

それはもしかして京花ちゃんの幼少期に何か手がかりがあるのではないか?

この笑顔の下に、自分と似たような辛い過去があるのか?

知りたい。どうしても知りたい。

 

エイジは食事中にトイレに席を立つ京花ちゃんの手帳をのぞき見してしまいます。

そこには京花ちゃんが通っていた児童養護施設の名前が書いてあり、エイジは人格が変わってしまう前に児童養護施設を訪れるのでした。

 

 

 

京花ちゃんの過去

児童養護施設を訪れたエイジは京花ちゃんの世話をしていた職員から話を聞きますが、

職員も誰も京花ちゃんの過去を知らない様子でした。

 

そもそも京花ちゃんが施設に預けられたのは5歳の時に、近くの公園でホームレス生活をしているところを

警察が保護したのがきっかけでした。

保護された時の京花ちゃんは一種の失語状態で、ほとんどしゃべることができなくて

警察の調べだと、おそらく両親の虐待から逃げるために家出してきた少女ということしかわからなかったそうなのです。

 

京花ちゃんの壮絶な過去に言葉を失うエイジですが、

京花ちゃんのあるエピソードを職員は語り始めます。

 

施設に飢えてある木の枝に猫の死骸が括り付けられているというたちの悪いイタズラが施設で起きました。

以前にもあったそうなのですが、この時は猫の殺されたかtが尋常ではなくて

職員も職員で処理をするか、警察を呼ぶか決めかねていたそうなのです。

 

その時に、京花ちゃんはまったく戸惑う様子もなく、猫の死骸を抱え

『なんでみんな怖がるの?埋めてあげなきゃ可哀想だよ』

と言うのでした。他の子どもたちは泣き叫ぶような状況で、常人であれば誰もが尻込みする状況で

まだ5歳の少女がいとも平然と猫の死骸を抱く様子に職員は怖くなってしまったそうです。

 

エイジは施設を後にして京花ちゃんが保護された公園を訪れました。

雨よけができる公園の遊具で横たわるエイジは京花ちゃんが感じていた当時の闇を感じるのでした。

 

京花ちゃんの過去が明らかになっていく

いてもたってもいられなくなったエイジは京花ちゃんに、ひそかに京花ちゃんの過去を探ったことを打ち明けるのでした。

 

京花ちゃんが触れられたくないだろう過去を勝手に探ったことを謝罪するエイジですが、

 

『俺は京花ちゃんに救われたから、俺に力になれることはないかな?』

 

そう誠実に話す様子に京花ちゃんは涙を流し、自分の過去を話すためにエイジをある場所に連れていくのでした。

 

そこは団地の空き家でした。

 

窓を開けると金木犀の匂いが部屋に入り込み、京花ちゃんは懐かしむ様子でした。

 

京花ちゃんは押し入れを指さし、ここが自分が育った場所だと言うのです。

 

京花ちゃんは生まれてすぐ母親による虐待がはじまり、家ではほとんど押し入れの中で育てられ

この暗くて狭い四角の世界が京花ちゃんの世界のすべてでした。

 

外の世界と自分の世界をつなぐ唯一のものは1年に一度漂ってくる甘いきんもくせいの香りだけだったのです。

 

洗濯機で身体を洗われ、乾かすために外で立たされ、食事も残飯を押し入れに入れられるだけでした。

京花ちゃんは何度も自分の首を絞めたり、壁に頭を打ち付けても自分で自分を殺す事ができませんでした。

 

しかし、この話にはちゃんと白馬の王子様が登場します。

それがエイジの父親だったのです。

 

京花ちゃん恥ずかしそうな照れながら、憧れの人の事を話すようにエイジの父親の話をします。

エイジのお父さんLLは15年前に、京花ちゃんのお姉さんを殺したのでした。

 

京花ちゃんは、『LLが私のお姉ちゃんを殺してくれたの!』と嬉しそうに話します。

 

京花ちゃんのお母さんにとってはお姉ちゃんがすべてだったため、後追い自殺をしました。

お父さんは何に対しても無関心な人だったそうです。

 

京花ちゃんからの思いもよらぬ告白にエイジは同様を隠せません。

京花ちゃんが見ていたのはエイジではなく、エイジが世界で最も憎む人物だったとわかってしまったからです。

 

『たとえどんな過去があっても俺が受け止めてやる』

 

エイジは京花ちゃんにそう告げましたが、『私のこと本当に受け止めてくれる?』そう問いかける京花ちゃんに

エイジは答える事ができません。

 

『ほら私のこと嫌いになったでしょ?』

エイジは強がって『嫌いになってなったらいしない』

この京花ちゃんの暗闇から救うために決心をした様子でした。

 

しかし、その決心も数秒後に打ち砕かれます。

 

『ありがと・・・エイジ君。そう言ってくれて、私も私のお父さんも嬉しいよ』

 

京花ちゃんは押し入れをあけながら、

エイジが一度会ったことがある男性、白菱正人が首を絞められて死んだ状態でいるのを見せられるのでした。

 

 

親愛なる僕へ殺意をこめて4巻の感想

割と衝撃的な展開でしたね。

まさか京花ちゃんも壮絶な過去があった人物だったとは。

3巻ではかなり怖い目にあっていますし、どんな事がっても気丈な態度の京花ちゃんでしたが、

まさか肝が座っている理由は地獄を経験していたからだとは思いませんでした。

 

そして3巻で白菱正人が、15年前に殺害された娘の復讐のためにSKALLを追っていたわけですが、

その白菱正人が京花ちゃんの父親だったなんて。

エイジと共にSKALLを追い詰めていく様子は娘を殺された可哀想な父親というイメージだったのですが、

京花ちゃんの虐待を見てみぬフリしていた人物には思えませんね。

 

そして押し入れで首を絞められて死んでいる白菱ですが、京花ちゃんが殺したのでしょうか・・・

死体をさも当たり前にように紹介する京花ちゃんは生と死の概念が人より薄くなってしまっているのかもしれません。これは幼少期の虐待のせいなんでしょうね。

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